「いかなる困難に直面しても…」
東京事務所開設は目前
活かされる人間力
風薫る五月、新入生もすっかり落ち着いてランドセルが左右に大きく揺れる様になった。弊社の新入社員も、すっかり職場環境になれてきた。
4~5名の新人が既にリーダーを任せられるまでに成長してきた。心強い限りであるし思惑通りと申し上げておきたい。
他社においては、大変厳しい経営環境の中で縮小均衡を旨に、いわゆる中高年のリストラが横行し、大手ゼネコン始め金融機関も含めてかなり積極的に断行したようだ。
結果として収益力の向上はもとより、アクティブで尚且つ柔軟な組織構築に成功している。ある企業の生々しい人事について、垣間見る(TV放映)ことが出来たのも今を象徴しているようだ。特に社長始め組織の中核をなすメンバーの若返りが急速に進んでいる。
しかし、その中にあっていい味を出しているのが、早期優遇退職制度を活用し新天地を求めた中高年、中途入社にもかかわらずめきめきと実力を発揮している。
弊社に於いてもまったく持ってそのとおりの働きをして頂いている。
まさに「人間力」がものをいっている。
事務処理や計数管理はもっぱら若手に任せ、部署のトップリーダーとして指導や戦略構想や渉外等に極めて重要な役割を果たして頂いている。
若手のパワーと中高年の人間力が織り成すシナジー効果は、弊社にとって新しい時代への出発に無くてはならない、新しい組織の力として大事にしていきたい。
大きな転換期への大きな課題
先日のマスコミ報道でイラクでの拉致問題が発生した後「自己責任」が話題になった。
多くの国費を個人の不埒な行動に投入することへの違和感と、個人の主義主張に喝采を送る方たちの同情とが微妙なバランスになったような気がする。しかし、本質的な問題は他にあることを承知しての議論でなくてはならないと思う。
世界の政治的・経済的均衡は大きく崩れ、米国の思惑で全体が動くはずであったが、なかなか思うようにいかない事情が噴出している。これも大きな世界的規模での転換期に、大きな課題を突きつけられたのではないだろうか。
レベルは違うが、私達も転換期への対応として「顧客創造」にシフトし、積極的に営業戦略を立て行動に移す準備を着々とすすめているのが「東京事務所開設」である。その中で、いろいろな問題点にぶつかる。
「誰が・何時・どこで・何を・どうする」。明確に指針を打ち立てながら、前進していくことは合意できても、いざということになるとしり込みをしてしまう。
こんなときに私達を引っ張っていくのは、行動力基本動作十か条ではないかと思い再度皆さんに徹底していきたいと思います。
第八条
いかなる困難に直面しても、目的を放棄せず時が深更に及ぼうとも最後までやり遂げる、不退転の強い意志を持て。
目的は明確で、「顧客満足と収益力向上」なかんずく事業継承である。
個人情報保護への取り組み(P・M)
いよいよ四半期が過ぎ業績は上向いてきた。徹底力の強化を打ち出し、あらゆるところで新風が吹き荒れている。特にL&Dシステムに対する意識は、特段の感がある。
その際に、データの取り扱いについては、慎重の上にも慎重をきして対応しなければ「個人情報」に対する管理がおろそかになってしまう。
早くからコンプライアンスの重視を訴えたのもそのためであり、IT化への移行が進めば進む程「プライバシー」に対する概念が問われる。
来年の四月以降は、そのための責任者を配置することが義務付けられる。ISO9001と並行して「個人情報保護」についての意識高揚を全社上げて対応し「プライバシーマーク」の早期許諾に向けてスタートしてまいります。
各々の立場でよくよく勉強をしていただけるように、またそのことが重要であることを、管理職の皆さんは機会あるごとに徹底してまいりましょう。
「ゴールデンウィーク」を無事故で過ごすことを祈念いたします。
代表取締役 廣澤 三夫