私にとっての「人生のターニングポイント」
「言葉はいりません!数字を出して下さい」
激動の「平成9年6月~平成29年6月」
新生P&Dヒロサワ「20年の軌跡・・・」
平成9年5月29日は、私にとって青天の霹靂、金融機関からの思わぬ発言に、身体中の血がものすごい勢いで駆け巡ったその瞬間、「私の人生は大きく変わりました。」いわゆる私の「人生のターニングポイント」として、この日を生涯忘れる事はありません。
創業以来、多少の波風があったとしても、概ね順調に事業を行ってきた33年間、創業社長が掲げた企業理念「儲ける条件とは、信用ある者にのみ与えられた特権である」「信用とは、人が良く語る時に用いる言葉」
それらを実証すべく行った新社屋の竣工式、創立30周年記念でもあり、多くのお得意様にご案内した平成7年11月7日から約二年、あっという間に経営環境が激変、過去から重ねてきた過大な有利子負債に苛まされ、資金繰りに窮した平成9年5月、各金融機関に「リ・スケ」をお願いしご理解を頂いた後の創業社長の発言に、主たる金融機関の新任支店長が激怒、「社長交代」と言う大変厳しいご意見を頂くという始末、この後の経過については、別途ご報告させて頂きますが「言葉はいりません!! 数字を出して下さい」このコメントに、私は身震いするので精一杯でした。
「進取のヒロサワ」が炸裂した平成10年
それ以後の、新生P&Dヒロサワは「怒涛の如く前進」させて頂きました。とりわけ平成10年は弊社にとって大躍進の年、新卒採用、ラッピングマシン6号機の導入、P&D新システムの開発、発送業務基幹システムの構築、日々決算(HIC21)への対応、AP室の開設など多岐に渡る手立てをさせて頂きました。
また、清水倉庫を新設、呼称を「ドットコム」と命名、そのネーミングは弊社らしい素晴らしい発想だった事を懐かしく思い出しております。その機会を通じて「P&D感謝祭」を挙行、現在も年中行事として社員の皆さんへの「感謝の想い」をお伝えする大切な機会となっております。
しかし、平成11年にスタートした「平成の大合併」の荒波は、弊社の勢いを以てしても対応しきれず、経営の根幹を揺るがす大事態、その内容は市区町村数が「3232/1821」に減少、弊社の最大のお得意先も国の構造改革の憂き目に遭い「大リストラを敢行」その波は弊社にも押し寄せ、創業以来経験の無い「地獄絵」を見るような状況に陥り、営業方針の見直しは基より「財務改革」を念頭に、平成17年3月15日民事再生法の申し立てを決断、お陰様で大きな山を乗り越える事が出来ました。
「前進4打さぁ~これからだ!!」
私にとって、多くの債権者への主旨説明、お得意様への実情報告、社員の皆さんへの今後の展望など、民再申し立て~約一ヶ月間の闘いは、過去の経営の40年全てを総括する戦いとなり「債権者からの罵倒・お得意先様からの信用毀損」への対応等、東奔西走する役員の皆さんへの激励と債権者各位へのお詫び行脚は、私の日課となりました。
この度の民再申し立ては、弊社のアキレス腱を取り除く大手術でありながら「前進4打」さあ~これからだ!! このフレーズを胸に、今日まで走り続けて参りました。
お陰さまで平成27年6月15日「創立50周年記念式典ならびに祝賀会」を帝国ホテル富士の間で開催、「事業承継の道筋」も明確にさせて頂きました。併せて新規事業として立ち上げた「PDS事業」も順調に推移しております。
弊社にとって、「平成9年6月~平成29年6月」この20年間の軌跡は、弊社の「次の50年」を推考するには、もっとも身近な企業として、大いに参考になると思います。
「あの時の経験を最大化」させる絶好のチャンス
今期の売上目標は、2020年○○億達成の為の助走の年です。その為のコンセプトは「現状打破・未来創造」昨年に引き続き新卒採用、新・発送業務基幹システムの構築、選択丁合機を含むラッピングマシン7号機の導入、入退室管理システムの設置、ネットワークカメラの増設等、積極的に対応しております。
今後の展開は、平成9年6月~今日までの20年間の「全ての経験を最大化する事」にあると思っております。
「創立50周年記念式典・祝賀会」に於いて、ご来賓の皆さんにご案内した「未来創造を担う一人として、いつでも どこでも すこしでも 顧客満足に繫げて参ります。」
大いに夢を語り「次の50年を目指す スタートの6月・2020年○○億 営業部は只今 爆進中です・・・」
そのキーワードは
「とにかく具体的に動いてごらん 具体的に動けば具体的な答えが出るから」