「企業統治」に対する基本的考え方
企業の不正行為の防止と競争力・収益力の向上を
総合的にとらえ、長期的な企業価値の仕組み・・
「もっといい会社を創ろう!!」
各々の企業が悩んでいる「企業統治」について、「コーポレートガバナンス」という表現で、多くの企業が取り組み始めているようだ。最近、マスコミや週刊誌でも大きな話題になった「闇営業・・・」お笑いを提供している某大手企業の対応に、多くの方が批判と言うか? 「そもそも論は、何だったの?」個々人の問題として取りざたされる問題なのか?
それとも、いわゆる企業統治の問題なのか? 私達の身の回りにも多くの課題が潜んでいる事は皆さんご承知の通りです。
弊社に於いても、経営企画室長(MBA)を担当者として配置し、年内をめどに諸々の規定をあらためる事に注力しております。特に「パワハラとか セクハラとか・・・」私達が日常的に行って来た「注意喚起」を促すための手法は、多くの誤解と顰蹙を買ってしまうような時代になっている事を認識し、自らの認識をあらためる事。さらには、社員の皆さんにも「行動規範の徹底」を根気よく植え付けて行く必要があると認識しております。
「善管注意義務・忠実義務」について
弊社が目指している「あなたの会社の発送部」という概念を、創業以来54年もの長い間継続し、鋭意努力してきました。その基本は「品質・コスト・納期」を大原則として⇔「ISO9001や生産ラインの整備や今日の仕事を明日に延ばすな」など、中間管理職には「耳に胼胝が出来る」ほど、徹底してきました。その大前提として「善管注意義務・忠実義務」の重要性を訴え、それなりの成果を収めてまいりましたが、時代は大きく変化しさらに「高度な要求」が課されて来ております。
顧客満足をテーマに、創業以来「OPEN365」を実践して来ましたが、最近は働き方改革という少子高齢化やグローバル化を視野に、政府が求める志向とは、若干齟齬を感じる時代になりました。旧来型の理念や道理が、ままならない時代でもあります。
「価値観を共有し、達成感を味わう!!」
それらを踏まえ、経営会議等で決めた方策を如何に実行するかは、社員の皆さんとの連携であり、お互いの価値観を共有し「もっといい会社を創ろう」というモチベーションを高めていく事にあると確信しております。
お陰様で、この度「カルチャーブック」を作成しました。それらを浸透させるために各部署での朝礼などを通じて「周知徹底」を図っておりますが、さらに深化させ浸透させるために、経営企画室長をはじめとする「若い世代で構成するプロジェクトチーム」の奮闘を期待しております。
代表取締役会長 廣澤三夫
「経営企画室」からの提言 パート2
次の50年100年企業の為に考え・すべき事は数多くあり、その手法とアプローチも様々ありますが、最低でも土台をしっかり作り、整え、挑む。この枠組みを作り、PDCAを回し、定着とブラッシュアップをかけていく事が不可欠です。私が入社当時からピラミッドの絵を提示し、一環して経営会議などで経営陣に共有してきたことは、この土台の為には「1.人事制度ルール・教育」「2.属人化にならない仕組み」「3.事業戦 略、意識改革、マイルストーンの明確化とモニタリング」「4.内部統制、不祥事や訴訟の起きない制度設計を行う」「5.管理会計と財務会計の仕組み作り」を始めとした基盤作りを行う事が必要。
次に、それぞれの土台を整える「1.優秀な社員」「2.次世代が効率的に育つ、誰かが急に休んだりして抜けてもフォローできる体制」「3.売上と利益の上がる仕組み」「4.会社の信頼度を上げる」「5.健全なキャッシュフローの構築、利益率向上」作りといった事を実施。
そうして「ヒト・モノ・カネ」の基本が揃えば、売上や利益向上にも繋がる「新規事業」「既存事業の拡大」を支える為の素地が整う為、そこで更にPDCAを繰り返して「ブラッシュアップ」と、全員に定着がしていく事により、働く仲間、取引先、株主含め全てのステークホルダーが幸せになる流れになる。という事です。
その土台作りの入口が「カルチャーブック」作成であり、既に弊社にある「経営理念」。新たに策定した「経営ビジョン」。それに加え、過去から現在まで社内に掲示されてきたポスターを凝縮した「スタンス」。安全に作業するための「15箇条」。そして弊社の「歴史」「社歌」「事業部毎目標」などの弊社バイブルとしての基礎基本を盛り込み、それらを朝礼の唱和に加える等し、浸透させていく事が先ずは大切です。
「次の50年・100年企業へ」経営理念等を共有し、もっといい会社を創って行きましょう。
執行役員 吉野麻衣子